日本エコハウス大賞&日本エコ建築大賞、ダブル受賞!

※noteからの転載です。
このたびの熊本地震により、被害を受けられた皆様に心よりお見舞い申し上げます。被災地域の一日も早い復旧と、皆様が一日も早く平穏な生活を取り戻されますことを、心よりお祈り申し上げます。
さて、建築知識ビルダーズ(エクスナレッジ)主催の「日本エコハウス大賞」と「日本エコ建築大賞」の受賞者が発表され、EN BASEで日本エコハウス大賞【NEXTカーボンニュートラル賞】、しぶしあおぞら小児科で日本エコ建築大賞【NEXT医療建築賞】を受賞いたしました。なんとダブル受賞!
実は弊社はこれまで、賞への応募等は消極的でしたが(余裕がなかっただけですが・・・)、今回、EN BASEならびにしぶしあおぞら小児科においては、これからの建築の在り方を示す建築であると考え応募してみました。このようにどちらも受賞できたこと、とても嬉しく思います。両方の応募シートも活用しながら軽くご紹介させていただきます。
日本エコハウス大賞【NEXTカーボンニュートラル賞】を頂いた「EN BASE」は、運用時の省エネルギーだけでなく、建設から廃棄まで含めた環境負荷低減を目指し、LCA(ライフサイクルアセスメント)=脱炭素を設計の起点に据えた宿泊型モデルハウスです。断熱等級7とパッシブデザインにより空調負荷を抑えるとともに、LCAを軸に建材・構法を選定し、一般住宅仕様との比較でCO₂排出量は約38%しかないという算定結果が出ました。さらにオフグリッド化を視野に入れ太陽光発電と蓄電池を組み合わせることで、脱炭素時代に求められる「省エネ」「創エネ」「低環境負荷」を一体で実装しつつ、どの地域工務店でも展開可能な工法とし、次代の脱炭素住宅モデルとして提案しています。




EN BASEにおけるLCAの取り組みやチャレンジについては長くなるので、新めてご紹介したいと思います。なお、ご宿泊やレンタルスペースとしてのご利用も可能ですので、ご体験したい方はぜひ。この猛暑ですが、なんと6帖エアコン1台で全館が快適な温度と湿度を達成出来ています。
Airbnbでは、これまで14件のレビューを頂き、おかげさまで全て満点
レビューを頂いております。モデルハウスではありますが、体験してもらう場所としての価値を大切にしている建築です。

続きまして、日本エコ建築大賞【NEXT医療建築賞】を受賞した「しぶしあおぞら小児科」のご紹介。
しぶしあおぞら小児科は、かつて大慈寺の敷地だった歴史と、瓦屋根・白い漆喰の真壁・板壁・石垣が残る周辺景観を丁寧に読み解き、その要素を現代的に再構成することで、地域に自然と溶け込む佇まいを目指しました。目新しさではなく、地域の人々が以前からそこにあったように感じられる建築を目指しています。また、深い軒下空間やベンチを設け、商店街へ抜ける歩行動線を計画し、診療所を地域へ開いた公共的な場として位置付けることで、日常の景観と人の流れを育む建築を提案。地域のハブとなり、資源・技術・人・経済が持続的に循環する場を目指しています。
そして、高断熱(UA値0.34)・高気密性能を基盤とし、太陽高度を配慮した屋根デザインと深い軒や高窓などのパッシブデザイン、そして全館空調計画を組み合わせ、温度ムラの少ない温熱環境と清浄な空気環境により、小児患
者や医療スタッフの健康を守り、心地よい場の実現を目指しました。また、太陽光発電と蓄電池を導入し、昼間に創った再生可能エネルギーを夜間空調へ活用するエネルギーマネジメントと停電時の重要負荷への備えの両立を実現。南・西面には庇と植栽を組み合わせる計画とし、周囲との動線計画と緑化によって建築と地域環境がともに成熟していく仕組みを提案しました。





地域にとっては待望の小児科でもあり、志布志の中心市街地の核となるであろうエリアであったため、建築単体だけではなく、地域から愛され、そして地域を元気にできる小児科と環境づくりを目指し、志布志市への様々なご提案をさせて頂きながら計画を進めて、今回の小児科が実現しています。日本エコ建築大賞 第1回のテーマ『地域を豊かにするエコ建築』はとてもピッタリなテーマだったなぁと感じております。
改めまして、今回の受賞にあたり、お施主様および関係者の皆様、工事関係者の皆様、そして弊社スタッフに、心よりお礼申し上げます。
弊社は、省エネやデザインは当然に設計の重要項目としながらも「心地よい暮らし」というものを最も大事に考えている建築設計事務所です。その上で、今回受賞した2つの建築は、新たなチャレンジでもあった建築でしたが、その根本にあるのはやはり「心地よさ」です。そのためには、昨今の猛暑や異常気象や災害を未来に向かって防ぐための脱炭素・環境への取り組みと、建築自体の省エネや快適性への取り組みの両方に取り組んでいくことが重要だと考えています。
また、先日は弊社20周年のEN BASE 暮らしのマルシェにもたくさんのご参加、ご来場を頂き、ありがとうございました。この20年を振り返り、弊社の歴史やこれから進むべき未来について考える良いキッカケにもなりました。
「心地よい暮らしをつくる、未来の子供達につなげる」というミッションのもと、これからも、心地よい暮らしのためのデザインを続けていきたいと思います。